橋下氏ツイッター完全沈黙の真相 「時間がない」それだけなのか

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   大阪市長選に出馬した前大阪府知事の橋下徹氏(42)は、告示後もツイッターで週刊誌に反論すると息巻いていた。ところが、選挙戦に入ってもその気配がない。そして、ツイートしない理由も意外なものだったのだ。

   告示直前になっても、週刊文春・新潮両誌は、橋下徹バッシングを展開した。「キレる、ワメく」「『バカ』連呼」…。

市長選告示以降もツイッターを更新と宣言

これが最後のつぶやき?
これが最後のつぶやき?

   その翌日の2011年11月11日、橋下氏は再び反撃を宣言した。報道陣に対し、13日の市長選告示以降もツイッターを更新し、週刊誌に反論していくと明かした。公選法抵触の可能性はあるものの反論権はあるべきとし、「議論になればいい」と問題提起したというのだ。

   しかしながら、橋下氏は、大阪府知事選公示前日の9日に最後のツイートをしてから、ツイッターで沈黙を続けている。文春・新潮両誌が再び記事を載せた17日、報道陣は、その反応をみるためか、橋下氏に沈黙の理由をただした。産経ニュースによると、これに対し、橋下氏は、次のように打ち明けたという。

「選対関係者にパスワードを変えられ、僕がログインできなくなった。パスワードを取り上げられてしまった」

   ツイッターは、橋下氏個人の権限で更新されていたとみられていただけに、ネット上では、このニュースに驚きの声が上がった。

   自分のツイッターなら取り返せばいいわけで、「事実だとすると不正アクセス禁止法違反だぞ!?」との疑問も漏れた。一方で、橋下氏が公選法抵触を恐れたための言い訳ではとの冷めた見方があり、「あとで揉めるのが確実だからな」との指摘も出ている。

   「独裁者」を自称する橋下徹氏がパスワードを取り上げられことなどあるのか。

「発言は、冗談で言ったのでしょう」

   橋下氏の選対事務所スタッフは、取材に対し、取り上げられていないと認めたうえで、こう説明する。

「ツイッターはスタッフも管理しており、単にパスワードを変えただけです。本人もパスワードは知っていますよ。発言は、冗談で言ったのでしょう。週刊誌に反論しないのは、本人がめいっぱい回っているので自分の選挙で時間がないからですよ。公選法を理解していれば、怖いことはありません。反論は、ツイッターでもできます。どこまで違反か定義がないので、慎重なのはもちろんありますが…」

   事務所の別のスタッフは、公選法への不満をぶつけた。

「ちょっとでも更新すると、『違反じゃないのか』とお叱りの電話をよく受けるんですよ。ブログなどについて、まだ判例さえ出ていません。金沢市長選で候補者の支援者がツイッターを使った前例についても、違反なのかよく分かっていないわけです。ネットでどこまで可能なのか、一定の定義がほしい」

   もっとも、ツイッターを使わなければ、議論にもならない。次に、文春・新潮が書いてくるとみられるのが、2011年11月24日の発売号だ。27日の投開票直前だけに、記事の内容次第では橋下氏が再び吠えるのか、はたまた違反を恐れて沈黙を続けるのか…。

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