「蒲蒲線」実現に向け地元と協議 駅間800mの「不便」解消

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「広域ネットワークへ」地元・大田区の期待大きく

   とはいえ、「蒲蒲線」が実現に向けて動き出したことを、一番喜んでいるのは大田区だろう。ここ数年、大田区は「蒲田問題」に頭を痛めてきたからだ。

   箱根駅伝でおなじみの京浜急行の蒲田踏切は、ふだんは第一京浜(国道15号線)の渋滞を引き起こしていた。現在その渋滞解消のため、京急線は高架化を進められている(2012年度中に完了)が、この事業に約200億円の分担金を拠出した地元の大田区は、高架化によって一部の電車(エアポート特快)が京急蒲田駅を通過するようになったことから、「これでは地元の活性化にならない」と不満が漏れていた。

   東急線は一方で、2012年度には東横線と東京メトロ・副都心線との相互乗り入れを予定していて、大田区は「直通運転が始まれば、東武線や西武線を利用する埼玉県の住民などが副都心線~東横線~多摩川線で蒲田や羽田とつながり、便利になります。地元の活性化もありますが、広域ネットワークの点からも期待できます」と、強調する。

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