どちらかといえば上級者向き
「TED」が英語教材として適しているとされるのは、約20分というスピーチの長さもあるらしい。「聞き流すだけで学べる」レッスンが流行だが、覚えてしまうほど繰り返し聴いて学ぶには、通常売られている英語教材の60分程度の長さでは聴き続けることが難しい。通勤電車の中や家事をしながらでも、繰り返し聴ける「長さ」がちょうどいいようなのだ。
また、自分の興味のあるテーマを選べることや、仕事に直結する、専門用語も含んだスピーチが理解を早めるとされる。
「TED」にはスピーチ文をネット上に集まったボランティアが翻訳するプロジェクトがあり、一部講演でのスピーチには日本語の字幕もついているから、あまり英語がわからない人でもスピーチの内容を理解できるようになっている。
「英語を学ぶ」などと構えずに聴ける環境から、自然に習慣づけられる、というわけだが、基本的にネイティブのスピーチなので、どちらかといえば上級者向き。
海外旅行でちょっと英語を使いたいという初心者は、また別の方法で基礎固めをするのがよさそうだ。