他国で民間がやっている行事に申し入れ出来ない
パリで行われた、2011年6月の第12回開催では、「剣道のルーツは韓国」と主張するイベントと展示を企画。公式ホームページにも掲載された。
韓国は自国コンテンツを輸出するのに必死で、政府をあげた販売促進を展開している。「クール・ジャパン」は世界で人気のため、そのシェアを奪おうと考えている、というのだ。
さらに、「普通のフランス人からすると、日本も韓国も一緒ですから」
とし、このまま韓国の攻勢を許せば「クール・ジャパン」の地位が危うくなり、かつて白物家電が世界一だった日本が韓国に抜かれたように、アニメ、マンガなどのコンテンツ産業も韓国に持って行かれる可能性がある、と警告した。
日本のコンテンツ産業を振興する経済産業省のクール・ジャパン室に話を聞いてみると、「ジャパン・エキスポなのに韓国が幅を利かせているのはおかしい」といったメールが来ていることを認めた。
今年6月にパリで行われたエキスポには経産省のほか、外務省、観光省などがブースを出して日本をPRしたが、このエキスポはフランスの有志が運営しているものであり、運営について日本が口を挟むことは難しいという。ただし、「剣道のルーツは韓国」のイベントと展示に関しては、事実とは異なるとして外務省が申し入れ、中止させた。今のところ、主催者に申し入れができるとすれば、こうした嘘や、日本に対する誤解が生じる可能性がある場合だけだろう、と担当者は話している。