「商売敵への反発」「個人怨恨」…憶測渦巻く 楽天・三木谷会長「モバゲー排除」の真意

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グリーへの肩入れ説も

   「撤退」については、DeNAが当初、「出会い系を運営」と誤解され、譲渡反対論が浮上したことを意識したもの、とみる向きもある。

   「前略プロフィール」の楽天がDeNAに「出会い系」批判をする構図は、J-CASTニュースが「横浜買収DeNAに『出会い系』の難クセ ならば『アウト』の球団は他にもある」(10月20日配信)で伝えたように、ネット上に多くの疑問が寄せられていた。

   三木谷会長の「思惑」について、球界関係者の間では様々な「説」がささやかれている。

   まず、「商売敵への反発」説がある。同じIT企業として、DeNAの知名度やビジネスチャンスを拡大させるきっかけを与えたくないのでは、という推測だ。

   次は、やはりモバイルゲームで知られる「グリー」への肩入れ説。グリー創業者は楽天出身で、グリーの株式会社化の際に楽天が出資した。

   公正取引委員会は6月、DeNAがゲーム開発会社に対し、グリーへゲームを提供しないよう圧力をかけたとして排除命令を出した。グリーはDeNAを提訴する構えをみせており、三木谷会長発言にあった「被害者」は、グリーを念頭に置いている可能性がある。

   「DeNA創業者、南場智子氏との仲違い」説もある。週刊朝日(11月11日号)が報じるなどしており、以前は親交があったが、「ある事業を巡って反目し、今は口もきかない」ことが影響している、というわけだ。

   売却する側のTBSへの「怨恨」説も「信憑性あり」と受け止められている。2005年、楽天はTBS株買い占めへ動いたが、結局「TBSに負けた」形で株を安値で手放すはめになった。この「恨み」が残り「嫌がらせ」をしている、とみているようだ。

   参入反対の動機について、三木谷会長は11月16日、「自分の正義感」と説明している。

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