日本銀行は、景気の現状判断を「持ち直しの動きが続いているものの、海外経済の減速の影響などから、そのペースは緩やかになっている」とし、これまでの「持ち直しの動きが続いている」から下方修正した。
欧州の債務問題がイタリアに波及するなど深刻の度合いを増すなか、欧米経済の減速を背景に日本の生産や輸出が鈍化しつつあり、景気認識を見直す必要があると判断した。
白川方明総裁は2011年11月16日の金融政策決定会合後の記者会見で、「最大のリスクは欧州危機の今後の展開だ」と語り、日本経済への影響に強い懸念を示した。また、タイの洪水についても先行きのリスク要因の一つとしている。