巨額の損失隠しが発覚したオリンパスの株価は2011年11月16日の終値で、前日比100円(15.63%)高の740円を付け、3日連続のストップ高を記録した。
上場を維持する可能性があるとの思惑を材料に取引開始から買い戻しが殺到した。この日の値幅制限は100円で、制限いっぱいまで買われた。
オリンパスの株式価総額は、マイケル・ウッドフォード元社長が解任される前日の10月13日の終値時点の6733億円から4分の1以下になった。一方、連結売上高は8471億円で、内視鏡などの医療関連事業が3553億円もある。
ある個人投資家は「上場廃止になっても、倒産しなければ紙くずにはならないとの判断はある」という。