TPP解散の可能性は?
さらに対談での「選挙ベタ負け」予測は、純粋に状勢分析によるものか、それとも「野田政権のままで次期国政選挙を迎えて良いのか」という党内向けの揺さぶりなのか。
小沢-輿石会談があったのは、ハワイで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席していた野田首相が帰国した14日の翌日だ。野田首相はハワイで、民主党内にも反対・慎重論が根強いTPP交渉参加方針を表明した。
TPP問題を巡っては、自民党内も賛否の路線対立が浮き彫りになっている。
こうした状勢の中に小沢氏が「政局」のにおいを感じ取り、攻勢に出ようとしているとしても不思議ではない。
小沢氏は11月19日夜、インターネットの「ニコニコ動画」の「生放送」へ出演し、ジャーナリスト田原総一朗氏と討論する。小沢氏事務所のツイッターが3週間ぶりに更新され、告知している。
小沢氏は今後、さらに「揺さぶり」に向けた動きを強めてくるのだろうか。野田首相は11月16日の参院予算委で、「TPP解散」の可能性を否定した。