スポーツ各紙「清武反乱」に冷ややか ナベツネ反論に「理」がある?

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   プロ野球巨人の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)が渡辺恒雄球団会長について「私物化を許してはならない」などと批判したことを受け、渡辺氏は「非常識で悪質なデマゴギー」などと反論する長文コメントを発表した。一方の清武氏も再反論のコメントを発表したものの、スポーツ紙では清武氏に対して冷ややかな見方が多い。

   清武氏の異例の会見から1日以上が経った2011年11月12日夜、渡辺氏は約2000字にわたる声明を発表した。

渡辺氏は清武氏に謝罪を求める

   清武氏の会見を、

「事実誤認、表現の不当、許されざる越権行為及び私に対する名誉毀損が多々ある」

と指摘した上で、渡辺氏が独断で人事を決めることを「コンプライアンス違反」と批判したことについては、

「まことに非常識で悪質なデマゴギーであります」

と断じた。また、一度は了承したとされる人事をひっくり返そうとしたことを

「清武君からクライマックスシリーズ(CS)開始前の10月20日にコーチ人事を示されたのは事実ですが、CSで惨敗した以上、多少の変更が必要になったのは当然のことです」

と正当化した。さらに、清武氏の行動を

「会社法355条の『取締役の忠実義務』違反に該当すると思います」

と、具体的な条文まで参照して批判した。渡辺氏は清武氏に謝罪を求めているものの、今後の対応については

「本人の反省次第であり、現時点ではただちに処分を求めるつもりはありません」

と、含みを持たせている。

   これに対して、清武氏も同日深夜、再反論する談話を発表した。渡辺氏は10月20日に人事について報告を受けていたことを談話の中で認めているが、11月4日、報道陣に対して

「俺は何も報告を聞いていない」

と述べている。この点について、清武氏は

「お忘れになっているのではなく、虚偽の事実を述べたことは明白となりました」

と批判した。

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