プロ野球巨人の清武英利代表が2011年11月11日午後に文部科学省で行った会見で、渡辺恒雄会長の「チーム私物化」に公然と異を唱え、ネット上は騒然となっている。
動画サイト「ニコニコ生放送」で放映された会見には30万人近い来場者があり、ツイッターでもほぼ話題独占状態だ。ネット上では渡辺会長批判が大多数で、大半のユーザーは清武代表の「造反」を高く評価しているようだ。
「清武よくやった」「ナベツネ支持率0%」
清武代表が11日の会見で明かしたところでは、渡辺会長は一度了承したはずの岡崎郁1軍ヘッドコーチの留任人事を翻し、野球評論家の江川卓さんのヘッドコーチ就任を要求。清武代表は渡辺会長に対し「プロ野球を私物化することを許してはならない」などと涙ながらに批判した。
事前には「プロ野球界の規則における、読売巨人軍のコンプライアンスに関わる重要な問題」とのみ伝えられていた今回の会見が、結局巨人内での「内紛」だったことには「肩透かし」といった批判、また「巨人ってナベツネの私物じゃなかったんだ!」といった皮肉も散見されたものの、ネット上では清武代表の行動に賛同する声が大多数を占めた。
「巨人ファンとして断固清武を支持します。いい加減ナベツネは余計な事をするな!」
「勇気ある同志がいたら、ファンフェスで『ナベツネ支持率0%』とか『ナベツネより清武』とか『清武GJ』的なゲーフラ(横断幕)出して下さい」
「歴史が変わる瞬間かもしれない。頑張れ、清武!」
遠からず渡辺会長の「反撃」始まる?
渡辺会長は歯に衣着せぬ言動を繰り返してきたこともあってか、いわゆる「アンチ巨人」派、また日頃はプロ野球に興味がないというユーザーからも清武支持の声が相次いでいる。
とはいえ渡辺会長を擁護する声が全くないというわけではない。人事への「介入」も「球団会長」という立場を考えれば問題ないのではという指摘や、「江川ヘッドコーチ」支持の立場から支持する人もいる。
ただ、遠からず渡辺会長による「反撃」が始まるだろうという点では一致している。ネットユーザーたちは渡辺会長、そして親会社の読売新聞社などが果たしてどう動くのか、固唾を呑んで見守っているようだ。