内山前本社社長の退任を巡り確執?
ただし、清武氏は桃井氏が会見に同席しなかった理由を問われ、
「やっぱり、これは私の決断ですから」
と、独自の判断で会見に臨んだことを強調している。滝鼻・桃井両氏は渡辺氏との距離が比較的近いとされることもあり、「複数の幹部が結託してクーデターを起こした」と見るには早計に過ぎるようだ。
清武氏は「週刊ベースボール」誌上で「野球は幸せか!」と題したコラムを隔週で掲載しており、球場に足を運んで選手をねぎらう姿も多く目撃されている。
会見でも、
「岡崎ヘッドコーチには土下座しても足らないくらい」
「現場との距離が大事」
と述べており、現場を代表する形での「独自の戦い」の可能性もある。
ただし、渡辺氏の側にも衰えが指摘されている。11年3月に長年の盟友だった氏家斉一郎日本テレビ会長が死去し、渡辺氏は読売新聞に「全身の力が抜けていく思い」という異例のコメントを寄せている。さらに、内山斉・読売新聞グループ本社社長が11年6月退任したことについても、業界内ではさまざまな憶測が飛び交っている。表面上は健康上の理由で退任したとされているが、新聞業界内では「渡辺氏との確執の末の失脚」との受け止めている人が多く、中には「いわゆる『押し紙』問題で、渡辺氏が内山氏を罵倒した末の退任」なのではないかとの声もあり、ゴタゴタが続いている。