つんく♂、秋葉原で新手の「アイドル喫茶」 時給1000円、「お客さま」がプロデューサー

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   「メイド喫茶」の街、そしてAKB48を出した「アイドル」の街でもある東京・秋葉原に、「モーニング娘。」で名高いつんく♂さん、そしてマルチクリエイターの志倉千代丸さんが手がける「アイドル喫茶」が2011年12月中旬にオープンする。

   現在募集中の、ステージと接客を同時にこなす「アイドル」たちの時給は1000円から。果たしてどんな女の子たちが集まっているのか。

アイドル・歌手・声優・モデルの卵たちが接客

オープンは当初の予定から少し遅れ、2011年12月中旬になるとのこと(画像はオフィシャルサイト)
オープンは当初の予定から少し遅れ、2011年12月中旬になるとのこと(画像はオフィシャルサイト)

   今回お目見えする「AKIHABARAバックステージpass」のコンセプトは、客自らが「プロデューサー」となってアイドルや歌手、声優、モデル、タレントなどを目指す店員たちを応援していく「アイドル育成型エンターテイメントカフェ」。アイドル候補たちがダイニングフロアで自ら接客しながらコーヒーやオムライス、カレーなどの軽食を提供するほか、常設のライブステージでは毎日、歌やダンスによるステージが披露されるという。

   公式サイトには、アイドルたちの「採用条件」が掲載されている。年齢は中学卒業~26歳まで、出勤は週2日以上、休日などに入れる人は優遇。時給は通常1000円からで、深夜勤務だと1100円からだ。あとは、

「周囲の人や友人からも『可愛い!』と言われる方」
「プロデューサーに才能を見出されたい方」
「公式サイトでの露出が可能な方、マスコミへの露出が可能な方(優遇)」

といった言葉が並ぶ。記入フォームには「志望動機・自己PR」「希望シフト」といった普通のアルバイトと変わらないような項目が続く一方で、「3サイズ」や「事務所所属の有無」、そして写真2~3枚の送付も求められる。

「時給1000円決して安くない」

   運営する全力エージェンシーによればこの1か月弱で、すでに400人ほどから応募が寄せられているという。最終的には1000人近くの応募を見込んでおり、12月のオープンまでに総勢100人ほどをそろえる考えだ。

「共通するのは、皆さん『人前で表現することが好き』だということです。この店で真剣にアイドルとしてのデビューを目指したい、という人たちが大勢集まっています」

   つんく♂さん、志倉さんによる楽曲提供も予定されているが、あくまでプロデューサーになるのは客たち。「将来のデビューも、お客さん――プロデューサーたちからの人気が高い人たちから」だという。つんく♂さんのレギュラー番組「つんつべ♂」(TOKYO MX)への出演も決まっており、こうした番組や「アキバ」ならではのアニメ・ゲームとのコラボを通じてファンへの浸透を図っていく。

   それにしても気になるのは、「時給1000円~」という現実的な数字。ネット上では、「高い」「安い」と意見が分かれる。志倉さんもツイッターで、「いくらなら妥当だと思いますか?」とつぶやいている。

   担当者は、「大手飲食店チェーンなどの時給が900円前後なのを思えば、決して安いとは思いませんが」と苦笑する。なお「1000円」はアイドルたちがこの店で生計を立てていくことを考えたラインとのことで、「売れてからは当然、別の形の契約になると思います」。

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