日経・朝日・読売の読み比べサイト「あらたにす」、2012年春メドに終了 PV伸び悩む

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   日経、朝日、読売の全国紙3紙の紙面を読み比べられるウェブサイト「あらたにす」が2012年春をメドに終了することになった。3社が11年11月10日発表した。アクセス数や広告収入の低迷が背景にあるものとみられる。「あらたにす」を運営してきた「日経・朝日・読売インターネット事業組合」は解散するが、新設される「ANY連絡協議会」に役割を引き継いだ上で3社の協力体制は強化する。

月間PVは「数百万」、低迷続く

終了が発表された「あらたにす」
終了が発表された「あらたにす」

   3社は07年10月に(1)インターネット分野での共同事業(2)販売事業分野(3)災害時の新聞発行をめぐる相互援助を行うことで合意。07年11月30日に「事業組合」がスタートし、「あらたにす」が08年1月31日にオープンした。3紙の1面、社説、社会面をなどを見比べることが「売り」で、「あらたにす」には記事の冒頭のみを掲載し、全文を読むときはリンク先の各社のウェブサイトに飛ぶという仕組みだった。

   オープン当初は、1月あたりの想定ページビュー(PV)を400万と掲げていたが、サイトを運営する「事業組合」によると、現時点でのPVも月間「数百万」。当初想定の400万PVは上回ったものの、伸び悩んでいた。

   ウェブサイトは終了するが、10年6月に発足したフェイスブックのページ「あらたにす 学生は言いたい!」をリニューアル。今後は学生編集長を公募し、紙面と連携させながらキャンパスライフや就職活動に役立つコンテンツづくりを目指す。

   3社は、災害・システム障害時に印刷を代行出来る体制を全国7地区で構築。首都圏での共同輸送体制や千葉・香川での相互委託印刷を07年以降の成果として強調している。新設する「ANY協議会」を「これまで事業ごと、プロジェクトごとに随時組成してきた協力関係を一元的に統括する役割を負う常設機関」として位置づける。

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