「演説は5分程度」
「つくる会」と協力している共産党の該当地区委員会の幹部にも聞いてみた。
橋下氏のツイッターを受け、この幹部が、当日に演説のマイクをにぎった男性らに話をきいたところ、「どれが橋下氏のマンションなのか」は知らないため、「橋下氏の自宅前」で演説を行ったかどうかは分からないと答えたそうだ。判定不能だ、というわけだ。
「その地区のどこか」に橋下氏が住んでいるようだが、地区は広く、また、演説はほかの地区でも行っており、橋下氏が住んでいるとされる地区でも演説すること自体は自然な流れだとも言いたいようだ。
また、該当地区での演説は5分間程度で、「特別長かったわけではない」。内容も、橋下氏らが進める人事評価厳格化をめざす職員条例問題に関する話が中心だったとしている。
街宣問題自体を超えて、「ほんと共産党って、(略)現実無視というか、人間の感情がないと言うか」などと批判されたことについて、共産党大阪府委員会の幹部に質問すると、
「(橋下氏の)言い方について、いちいちコメントする気はない。もっと重要な政策論争をやりましょう」
と答えた。
もっとも橋下氏は、マスコミや他陣営による「中傷合戦でなく政策論争を」との論調に対し、「ツイッターや会見で政策論を具体的に展開している」としばしば反論している。