「日本の思い出といえば新幹線」
2011年10月29日、東京都内で開かれたユッタ・シュテファン・バストル駐日オーストリア大使の送別会でこう紹介され、思わず顔をほころばせるのはJR東海の葛西敬之会長。
リニア新幹線計画予定地の環境アセスメントや地元自治体と駅設置の協議が本格化するなど、リニア新幹線の開通準備も具体的に動き出しただけに、「東海道新幹線とリニア新幹線の複合効果がいよいよ期待できる。東京―大阪の通勤時間の大幅短縮で空から陸への輸送シフトも進む」と自信満々だ。
創立に奮闘した中高一貫校第1期生がいよいよ卒業
「来年3月には、ゆとり教育の間に学力が低下した英語、数学に力を入れ、寄宿舎制度でコミュニケーションを良くした中高一貫校の第1期生が、いよいよ卒業する」
みずから創立に奮闘した中高一貫校「海陽学園」(愛知県蒲郡市)の順調な足取りにも満足げだ。ただ中国における新幹線事故などには渋い表情で、「日本は米国との関係をきちんとしたうえで中国との関係改善に臨むべきだ」と強調していた。