「テイクアウト市場」で苦戦するミスド
ミスドを展開するダスキンに、「海外勢や新興のドーナツチェーンが勢いづいていることが売り上げ減少の原因ではないか」と聞くと、店舗数(ミスドは全国約1350か店を展開)や「キッチンがある店舗で、手づくり感のあるドーナツをすぐに提供できる」といった優位性から、「追われているという意識はありません。むしろ多くの人がドーナツに注目してくれるようになって市場が活気づいてうれしい」と、余裕をみせる。
ただ、市場の売上げ動向ではミスドのようなイート・イン市場(販売額194億円、シェア14.7%)よりも、テイクアウト市場(同930億円、70.4%)のほうが売れている。
海外勢や新興チェーンはテイクアウトに力を入れていて、「(ミスドの売れ行きが落ちているのは)その差が出ているのかもしれない」(富士経済)と指摘する。
また、「最近のトレンドとして、新興のドーナツチェーンのように、食品添加物無添加やからだにやさしい素材を厳選した安全や健康志向の商品が拡大している」こともある。