福島第1原発の2号機から放射性物質キセノンの検出が確認されたことを受け、東京電力は2011年11月3日、検出は「臨界を伴わない自発核分裂によるもの」と判断したことを発表した。
東電は11月2日、キセノンが検出された可能性があり、「一時的、局所的な臨界が起きた可能性もある」との見方を示していた。その後の調査で、キセノンの検出は確認されたものの、「量が極めて少ない」などの理由で「臨界ではなく自発核分裂の結果」との見方に至ったという。
一方、NHKは3日昼の全国ニュースで、原子力安全・保安院の森山善範・原子力災害対策監の「自発核分裂の可能性は高いと思うが、局所的な臨界の可能性をすべて否定できるわけではない」などとするコメントを伝えている。