東京・湾岸マンション「復調気配」 防災対策に万全期す

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「プラウドタワー東雲が今後の試金石になる」

   野村不動産の「プラウドタワー東雲キャナルコート」は、当初ゴールデンウイークに発売というスケジュールを、震災の影響でほぼ半年遅らせた。

   不動産調査の東京カンテイ市場調査部の中山登志朗・上席主任研究員は、「(野村不動産は)この間、消費者が気にしている安心、安全のために、打てる手のすべて打っています。いわば、震災仕様にバージョンアップしたわけです」と話し、「売るための戦略がしっかりできていた」と評価する。

   さらに、震災発生後の「帰宅難民」の経験から、買い手に「災害時も職・住接近」であるべきという考え方が強まったことで、都心に近い湾岸エリアは再び注目されていて、都心マンションの価格面からみても、「湾岸エリアの物件が手ごろなこともある」(中山氏)という。

   「売れるための要素は整っています」という中山氏。ただ、湾岸エリアのマンション人気が回復するかどうかは、「『プラウドタワー東雲』が試金石になるでしょう。これが売れないようでは、(湾岸物件は)かなり減退していることになります」とみている。

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