金利差ある通貨ほど、円買い傾向
11月2日のドル円相場は、78円08~13銭近辺で推移。今後の相場が気になるが、早くも為替介入の効果を疑問視する向きもある。
外為どっとコム総研の植野社長は「安住財務相は『納得いくまで介入する』と市場の動きをけん制するが、1回で納得したのか、断続的に介入するのか、日本が円高阻止にどの程度本気なのか、市場に試されている」と話す。
過去3回の為替介入が「尻すぼみ」だっただけに、前出の個人投資家は「これまでの様子から、何度も介入することはないでしょう」とみていて、「今後は75円を割っても、しばらくはない」と読む。
FXのマネースクウェア・ジャパンの相葉斉社長は、「為替介入があると踏んで、まだ『逆張り』で攻める個人投資家はいますが、介入後は金利差のある通貨ほど円を買う傾向にあります」と話す。
現在の円高は、一定程度落ち着くとみている個人投資家は少なくないようだ。