東京株式市場は2011年11月2日の日経平均株価で、下げ幅を前日比195円10銭安まで拡大し、1週間ぶりに8700円を割り込む8640円42銭で取引を終えた。前日に欧米株が大きく下落したこともあり、世界同時株安の様相を呈してきた。
ギリシャがユーロ圏による支援策の受け入れの是非を問う国民投票を実施すると表明。これを受けて、1日の欧州の株式市場ではギリシャへ不信感が強まり、ドイツやフランスで前日比5%下落。英国も2.4%下落した。
また、米国では欧州債を大量に保有していたMFグローバルが経営破たんしたことから、米株式市場のダウ平均株価が300ドル近く値下がりした。
東京株式市場はこうした流れを受けて、ほぼ全面安の展開となり3日続落。なかでも、欧州債務問題が金融システム不安につながるとの警戒感が高まり、金融株や輸出関連株が売られた。