世田谷のホットスポット2か所発見 ツイッターから報告した謎の男性

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   東京・世田谷区のスーパー周辺で高い放射線量を示すホットスポットが見つかった。同区では民家からも高い放射線量が測定され、騒動になったが、どちらも1人の「一般男性」の活動がきっかけだったらしい。

   2011年10月29日、文部科学省は同区八幡山のスーパー周辺で毎時最高170マイクロシーベルトとなる高い線量を記録したと発表した。

「世田谷区某所 8.3μSv/h (1m) なんだこの数字は…」

   原因物質は地中に埋まっていると見られ、11月1日には除染のため掘削作業が開始された。作業完了には1~2週間かかる見通しだ。

   きっかけは区内の「一般男性」からの通報だったという。ツイッターにはこの男性のアカウントがある。

   アカウント名は「n0ri_tiki」。プロフィール写真で男性は、アロハシャツにサングラスを着用。40歳前後のように見える。

   区内を中心に新宿や麻布十番など、都内の放射線量を測定して数値を報告している。線量計は12~3万円する国内メーカー製のものを使っているという。

   10月28日には「世田谷区某所 8.3μSv/h (1m) なんだこの数字は…」と投稿した。その後、「今から区の方に行く所ですので、お待ち下さい」と呟いていて、これが今回のスーパーの件のことだと思われる。

新聞の取材にも名前、年齢、職業明かさず

   世田谷区では、10月中旬、民家から高い放射線量が測定され、床の下からラジウムの入ったビンが発見された事件があったが、これも、この男性が近辺の線量を測定し、ツイッターで報告。それを見た市民団体が区に通報したのがきっかけだったという。

   一体何者なのか。朝日新聞10月30日付けの朝刊で男性に関する記事を掲載している。男性は7月から線量測定を始めた。区内を自転車で巡り、スーパーの敷地内では線量計を袖の下に隠して測定を行ったという。取材に応じたものの、名前も年齢、職業も明かさなかったのだそうで、本当に謎だらけの人物のようだ。

   10月31日に放送された「報道ステーション」(テレビ朝日)でも取材に応え「これ(線量計)を該当場所の床に置いたんですけど、そのときは9.99。振り切れですね、測定不能」と測定時のことを話していたが、顔は写らなかった。

   ツイッターでは男性に対して「同じ方がホットスポット発見していたなんてびっくりです。これからも応援してます」「線量ツイートが、世の中をこれだけ動かせる事に感動しました!」といったメッセージが寄せられている。

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