「世界最薄」で差別化図る
他社製品との差別化を図るため、MEDIASでは「世界最薄」というコンセプトを打ち出している。2011年3月に「薄さ7.7ミリ」を掲げて初代MEDIASを発表。以後も「薄さ」を軸にした新規モデルを開発している。
田村義晴社長は「これまでは『薄いのに全部入り』という点を価値として提示してきました」と話す。MEDIASに対する消費者の声やインターネット上での反応をみると、「こんなに薄いのに、さまざまな機能が搭載されているのか」という驚きがあったという。
「しかし今後は、他社も薄型化の取り組みを進めるでしょう。そこで『薄さオンリー』ではなく、薄さを追求してきたからこそできる技術を生かしていきたい」
具体的には、本体が薄いから、多少大きなサイズの電池を積んでも厚みが増して持ちにくくならない、といったメリットがあると考える。 海外市場で「世界最薄」を実現したその技術力が評価され、MEDIASブランドが定着すれば十分勝算はあるというのだ。