円高なのに外車はなぜ安くならない? 価格見直しは来年の新モデルから

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下取り価格の変動を抑えて、買い換えやすくする狙いも

   輸入車の販売価格を下げないのは、中古車市場の価格を安定化させる狙いもある。中古車の価格が為替の影響で変動すると、新車への買い替え時の下取り価格に響く。たとえば円高で下取り価格が下がりすぎると、新車への買い替えが進まなくなる可能性がある。そのため、「為替によって中古車の価格が、できるだけ変動しないようにする必要があるわけです」と、JAIAは説明。その代わり円安になって、価格が上がることもないという。

   そうした中で、輸入車販売は好調に推移している。JAIAは、「環境保護に対応した車種が売れている」と話している。日本では「エコカー=ハイブリッド車」のイメージがあるが、「欧米ではガソリン車の燃費性能を高めたりしながら、ダウンサイジングを図っていて、そういった車種を中心に売れる傾向にあります」という。

   消費者の目が「円高」に向いているため、今すぐの販売価格の引き下げが無理だとしても、装備のグレードをアップして価格を据え置くなど、どの海外メーカーも割安感を出すための工夫を凝らしている。

   「これだけ円高が進むと為替変動は無視できません。海外メーカーは、来年の新モデルの投入時には価格の見直しをせざるを得なくなるのではないでしょうか」と、JAIAは予測している。

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