大王製紙の井川意高(もとたか)前会長(47)による子会社からの巨額借り入れ問題で、同社は2011年10月28日、特別委調査委員会の調査報告書を発表した。報告書によると、借り入れ回数は計26回、総額で106億8000万円にのぼる。そのうち、59億3000万円は未返済のままだという。これを受けて、同社は井川前会長を会社法違反(特別背任)容疑で東京地検特捜部に告発する方針。あわせて、前会長の父親の高雄氏(74)を顧問から解任し、社長ら11人を減給にするなどの処分も発表している。
一方、井川前会長の代理人は、「調査は不公正かつ不公平」と反発している。