任天堂はゲームオーバー? スマホ台頭で英紙「戦略変えろ」

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「年末年始発売のソフトに期待して」というが…

   スマートフォンや携帯電話を使ったゲーム人口は急増。ソーシャルゲームを提供している「モバゲー」のディー・エヌ・エーや、グリーの成長は著しく、例えばディー・エヌ・エーの11年3月の連結決算は売上げが前年同期比2.3倍の1127億2800万円、本業の利益を表す経常利益が同2.6倍の562億5800万円、会員数は3000万人近くになっている。今後はさらなる「任天堂離れ」が起きる可能性もある。

   ただ、ネットでゲームファンの声を拾うと、任天堂用のゲームソフトに有力なタイトルが少なく、また過去のヒット作品の焼き直しがリリースされていることが不振の原因で、

「任天堂がヤバイという感じはあまりないんだが・・・」
「結局はソフト。ソフトががっつり揃いだしたらバカ売れする」
「任天のマリオ、ポケモンや、モンハンの新作とかが出たら、一気にユーザーをさらっていく」

といった具合に任天堂の復活を信じている人が結構多い。

   ゲーム業界の関係者に話を聞くと、スマートフォンなどに任天堂のゲームユーザーが流れているのは事実だが、どちらで遊ぶのかは面白いゲームが存在しているかどうかで決まる。また、「DS」ユーザーと、スマートフォンしか持っていないユーザーとは人種が違う、と説明する。「DS」は集中してじっくりと攻略を楽しみたいファンが集まるマシンであるはずなのに、特に「DS3」に関してはユーザーの期待に応えていない、というのだ。

「今の任天堂を見ていると、DSの成功で高収益を上げたことにあぐらをかき、もしくは新たな失敗を恐ているのか、覇気というものが感じられない」

と批判する。

   任天堂は世界でトップの高収益企業として知られているが、全てが成功していたわけではなく、「バーチャルボーイ」の失敗や、「ファミコン」「スーパーファミコン」と世界を席巻した後に「ニンテンドー64」や「ゲームキューブ」など、今では全く忘れ去られたマシンを出してソニーの後塵を拝することになった。今はそうした時期にあたり、脱出できるかどうかがポイントだと関係者は話す。

   先の記者会見で記者から業績不振について問われると、岩田社長は、

「年末年始にリリースするソフトで(復活を)証明する」

と答えたが、本当にそうなるのか。

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