「ラスベガスで一晩4億5000万円負けた」
「VIP」になるには、メンバーからの紹介や「羽振りの良い客」にカジノ側が声をかけてくるパターンもある。
勝負のペースは、1時間に20~50ゲーム程度。仮に1回100万円で、5時間100ゲームで負け続ければ1億円のマイナスになる。
30年以上前、浜田幸一・衆院議員(当時)が「ラスベガスで一晩4億5000万円負けた」と注目を集めたことがある。一晩で数億円負ける可能性は「十分にありえる」というわけだ。
しかし、基本的に「勝つのはAかB」かの単純なギャンブルで、そんなに連続して負け続けるものだろうか。
お金が出ていくのは「負け」のケースだけではない。カジノ店側へ払う「寺銭」の存在だ。ケースによっては「勝った場合、1回5%」のときがある。こうなると仮に1億円勝った場合、「寺銭」は500万円も払うことになる。同じ例で10回勝ち続けると、勝っているのに5000万円をカジノ側へ支払う計算になる。
多額ゲームでは勿論チップを使い、現金で遊ぶわけではない。デポジット(保証金)として、カジノ側へ払う(みせる)必要がある。その額が大きければ大きいほど信用度が増し、カジノ側のその客への待遇がよくなる。
実は、このカジノ側からの待遇をほかのVIP客より自分を良くしたいという「見栄」からカジノへ多額の保証金を積むケースも少なくない。