「カジノに100億円」大王製紙の前会長 VIPルームでのバカラで負けた?

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   大王製紙の前会長(47)による「ナゾの借り入れ100億円」は、カジノに消えてしまったのか――実態は不明な部分が多いものの、「どんなギャンブルをすれば100億円も使うのか」とインターネットなどで話題となっている。

   「100億円」の中には返済されている額も含まれているようだが、例えばテレビ朝日は2011年10月28日未明、「100億円近い金がカジノで使われた可能性が高い」と伝えた。

週刊現代「寝ないでバカラをする」

大王製紙の借り入れ問題とカジノとの関係は?
大王製紙の借り入れ問題とカジノとの関係は?

   ほかにも複数のメディアが、海外のカジノ関連会社の口座へ計100億円超が振り込まれたと報じている。米国ラスベガスやマカオ、香港といった地名が上がっている。

   事実関係はともかく、一般的に「カジノで100億円も負ける」ことは可能なのだろうか。あり得るとすればどんなギャンブルなのだろうか。

   日本カジノスクール(東京都)の教務主任、高橋伴人氏にきいてみた。「100億円をカジノ側へ入金することと、100億円負けたこと、とはイコールではありません」と解説する。どういうことなのか。

   まず、大きな額が動くカジノのギャンブルといえば、「ダントツでバカラ」だ。大王製紙の件でも、週刊現代(10月8日号)で前会長の「飲み仲間」が、「(前会長は)寝ないでバカラをする」と証言している。

   バカラには数種類あるが、現在一般的な方式は、極めて単純化すれば「AかB、勝つのはどちらか」について参加者らが予想し、各自がどちらかにお金をかける、というものだ。引き分けもある。

   AとBの勝敗は、トランプ(2枚か3枚)の数字の合計の1けた部分の大小で決まる。2枚か3枚かは、ルールに従い「自動的」に決まる。参加人数はさまざまだが、「例えば10人程度をイメージすると良い」。

   掛け金の上限や下限の設定次第で、気軽に1回「最低5ドル(380円)」で楽しめる場合もあれば、「最低1000ドル(7万6000円)「上限10万ドル(760万円)」というケースも「普通にある」。

   一部の人だけが入室できるVIPルームでは、参加者がかける金額は「事実上、青天井」という例もある。

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