ルース米大使ツイッターで「捕鯨問題どう思う」 日本人反発「食文化に口出すな」

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   ジョン・ルース駐日米大使が、捕鯨やイルカ漁に関してツイッターで日本人に意見を求めた。米国人がツイッター上で「懸念」を示している意見を目にしたので、「日本人の話も聞きたい」と呼びかけたものだ。

   これに対して返信の多くは、反捕鯨・イルカ漁の主張への反発が多い。米国人に対して「考えを押し付けないでほしい」と主張する。

米国人が「牛を食べるのは野蛮」と言われたら?

ジョン・ルース駐日米大使(Wikimedia Commonsより)
ジョン・ルース駐日米大使(Wikimedia Commonsより)
「アメリカのフォロワーが日本のイルカと鯨の捕獲への懸念をツイートしています。日本のフォロワーの皆さんがこの問題についてどう思っているか興味があります」

   ルース大使は2011年10月27日、ツイッターに日英両言語でこう投稿した。

   反捕鯨団体「シー・シェパード」による度重なる調査捕鯨への妨害行為が毎年のように発生。また2009年には、和歌山県太地町で行われている伝統的なイルカ漁を撮影した米国映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞を受賞した。

   ツイッターでは、日本に向けた「捕鯨反対」の書き込みが少なくない。例えば「太地(町)へのツイート」というキーワードの下に寄せられた投稿では、「世界中から非難されているのに、『ザ・コーヴ』のようなイルカ漁は続いている」「クジラやイルカたちは、私たちの助けを待っている」というものや、「日本の商用捕鯨員に2300万ドルの資金援助」という記事の見出しに対して「津波の義援金が使われているのか」と疑いの目を向ける人もいた。

   ルース大使自身、ツイッターには2つの言語で毎日投稿を重ねている。自身も頻繁に利用するツールで、日本人の心情を理解しようと努めている様子はうかがえる。だがユーザーからの返信は、厳しい内容が並んだ。

「文化において、アメリカの方に何かを言われることは迷惑だなと思います」
「ヒンズーの人たちが『牛は神聖な生き物。食べる奴は野蛮なので、食べるのはやめろ』と米国の人たちが言われたらどうでしょうか」

   食文化の違いになぜ文句をつけるのか理解に苦しむ、という反論が多い。また大使が具体的にどの書き込み内容を見たのか言及していないため、「真意がわからないと意見の言いようがありません」との指摘もあった。

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