既存メディアと癒着とうがった見方も
J-CASTニュースの場合は、事前にオリンパスの広報・IR室に2011年10月26日の会見出席を申し込んだところ、開始時間や会場について教えられないとの答えだった。その理由については、明確な説明はなかった。
しかし、記者が独自に情報をつかみ、当日の会場受付でほかの記者とともに名刺を渡したが、制止されずに出席することができた。会場は、満席ではあったが、立ち見であれば十分にスペースはあった。
オリンパスでは、記者クラブ以外でも出席できたケースがあったことは認めた。ただ、出席できる基準について聞くと、「詳細は申し上げていません」の一点張りだった。
弊社では27日の会見についても申し込んだが、今度は記者クラブだけの案内で、ほかのメディアはお断りしているとのことだった。今後については、「申し上げることはありません」とだけ言っている。
今回の問題では、既存メディアの消極的な報道姿勢について疑問視する声がネット上などで相次いでいる。元大手新聞社専務が6月に社外取締役に就いたことから、オリンパス側と癒着があるのでは、とうがった見方もあるようだ。
もっとも、オリンパスの広報・IR室では、「そういった話はございません」と否定している。
とはいえ、外国メディアなどでは、「会見締め出し」問題に関心を示す向きも出てきた。26日の会見では、英ロイター通信の記者が「都合の悪いことを書いたメディアは締め出されました。そのことはご存知ですか」と質問し、これに対し、高山修一新社長が「それは聞いていません」と答える一幕があった。