大阪府知事選の構図がようやく固まった。橋下徹府知事の陣営候補に対抗し、同府池田市の倉田薫市長(63)が立候補を表明した。
倉田市長は2011年10月26日夜、会見を開き、府知事選への立候補を表明した。民主党と自民党は、倉田氏を支援する方針で、公明党にも協力を求める。府内首長の一部が倉田氏へ立候補を打診していた。
橋下陣営の府議擁立受け、急きょ進展
橋下知事の陣営では、10月23日に松井一郎府議の擁立を発表している。これで、大阪市長選では「橋下知事VS平松邦夫・大阪市長」、府知事選では「松井府議VS倉田・池田市長」とダブル選の主な構図が固まった。
協調して統一候補をさがしていた民主・自民は、10月24日に郷原信郎・弁護士に断られたばかりだった。
民主と自民の候補者選びは、ここにきて急に進展した。
急に動きが出てきたのは、フリーキャスターの辛坊治郎氏など著名人の名前が候補としてあがっていた橋下知事陣営の府知事選候補が、松井府議という「地味な」結論に落ちつく流れになったことを受け、「それなら勝てるのでは」との空気が出てきたからだ。