芦田愛菜「働かせすぎ」「学校は?」 南極大陸でも「顔色真っ青だった」

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「10年に1人の逸材をつぶすな」

   芦田愛菜さんがこれほど多忙になった人気の理由について、テレビ批評で知られる作家の麻生千晶さんは、こうみる。

「確かに、芸達者な子役は、たくさんいます。しかし、子どもらしい自然な振る舞いができて、演技をしている感じがまったくしない子役は、なかなかいません。天性のものを感じており、私は、10年に1人の逸材と言っています」

   テレビドラマでは、「マルモのおきて」の最終回が23.9%と高い視聴率となり、2011年10月9日放送のスペシャル版でも、16.7%を叩き出した。この不況の中で、テレビ局としては、何としてもその人気にあやかりたいわけだ。

   もっとも、裏を返せば、それだけ酷使されているということにもなる。

「TBS系のドラマ『南極大陸』の出演シーンを見ると、顔色が真っ青でしたね。制作サイドは、極寒での撮影だからと言うかもしれませんが、体調が悪いのは分かりますよ。生気がなくなっていましたから」

   車の中で細切れの睡眠を取ったかつてのピンク・レディーのように、愛菜さんもまともに寝ていないのではと、麻生さんはみている。

「5歳前後の物心がつく前から、芸能界を連れ回されています。大人に媚びなければならず、遊びができる子どもらしい時間がまったくありません。こうした子役で、大成した人は1人もいないんですよ。回りの大人がつぶそうとしており、ここまで来るとかわいそうですよ。演じていて自然な表情ができる、このとてつもない才能をつぶしてほしくありませんね」
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