手作り感などの工夫が必要
若者の低価格婚が広がる理由としては、まず経済的な問題が大きい。国税庁の調査によれば、1990年代後半以降、若者世代の平均給与は下落。この10年間で20代の平均給与は年間約30万円、30代前半では約60万円も下がった。
若者の価値観も大きく変わってきている。「車より携帯電話の方が大切」という若者は増えており、「数百万円の結婚式費用に価値を見いださない若者は多い」との見方は強い。
実際、挙式も披露宴もしないカップルは増えており、全体の3割を超えるとの調査結果もある。ただ「食事会ぐらいはしたい」「親戚へのお披露目は必要」との思いが根強くあるのも事実。ただ「低価格だけで若者をひきつけるのは無理。式に手作り感をもたらすなど、若者の個性をくすぐるような工夫が必要」(関係者)との指摘もある。