クリントン元大統領の不倫にアドバイス ジョブズ氏伝記「驚き」のエピソード満載

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   米アップルの共同創業者で、2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏の伝記が、発売前から話題を呼んでいる。

   「アイフォーン(iPhone)」をはじめ革新的なデジタル機器を次々と発明したジョブズ氏の人間性に焦点を当てている。その中には、米元大統領との「驚き」のエピソードもあるようだ。

すい臓がん手術拒み「後悔」

交友関係も多彩だったジョブズ氏
交友関係も多彩だったジョブズ氏

   ジョブズ氏の伝記は2巻に分かれており、第1巻は10月24日に発売されるが、それを前にして徐々に内容が明らかになってきている。

   筆者のウォルター・アイザックソン氏の長期にわたる取材に、ジョブズ氏本人が全面協力しており、プライベートについても詳しく書かれているようだ。例えば2003年、ジョブズ氏はすい臓がんを宣告されたが、当初は手術を拒否していたという。妻や友人の度重なる説得を受けてようやく同意したのだが、アイザックソン氏が米テレビ番組のインタビューに「ジョブズ氏は、早期に手術を受けなかったことを後悔していた」と明かした。

   ジョブズ氏が亡くなった10月5日には、バラク・オバマ米大統領やマイクロソフトのビル・ゲイツ会長をはじめ米国の政界やIT業界の大物から続々と追悼のメッセージが寄せられた。伝記の中にも、ジョブズ氏と交流のあった人物との「交友録」が描かれている。

   そのひとりが、ビル・クリントン米元大統領だ。米カリフォルニア州のスタンフォード大学で10月16日に行われたジョブズ氏の追悼式典にも出席するほど、親交は深い。英テレグラフ紙(電子版)などによると、クリントン氏が大統領在任中の1998年に見舞われた不倫スキャンダルで、ジョブズ氏に相談を持ちかけたというのだ。

「国民に明らかにすべきでしょう」

   このスキャンダルは、クリントン氏と当時ホワイトハウス実習生だった女性との間で起きたもので、当初は否定していたものの最終的には「不適切な関係」を認め、全米を揺るがした。

   テレグラフ紙によると、米国民に「真実」を公表する前のある夜、クリントン氏はジョブズ氏に1本の電話をかけたという。このスキャンダルについて自分がどうすべきか、助言をもらうためだったようだ。ジョブズ氏はこう返答する。

「あなたが実際にそのような行為に及んだかどうかは分かりません。しかし仮に事実であれば、国民に明らかにするべきでしょう」

   このひと言がクリントン氏に決意を促したかは明らかでないが、大統領が自身のプライベートな問題の解決にアドバイスを請うほど。ジョブズ氏は厚い信頼を得ていたようだ。

   伝記は世界18か国・地域で一斉発売される。日本では講談社が第1巻を24日、第2巻を11月1日に刊行する。

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