日本銀行の白川方明総裁は2011年10月20日に開いた全国支店長会議の冒頭のあいさつで、日本経済の状況について「持ち直しの動きが続いている」との認識を示した。
欧州のソブリン問題の影響などにより、生産や輸出は回復のペースが緩やかになってきているが、増加を続けていると指摘。欧米の動向について引き続き注意が必要であることも強調した。
また、新興国や資源国は物価安定と成長の両立が可能かどうか、「不透明感が強い」と語った。海外情勢を背景にした「為替・金融資本市場の変動が、わが国経済に与える影響については引き続き丹念に点検していく必要がある」と指摘した。