株価総悲観ムードは消え 買い先行になっていくのか

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世界の景気、指標は下方修正のオンパレード

   その一つが世界的な景気の減速だ。国際通貨基金(IMF)が9月20日に改定した世界経済見通し(実質成長率)はわずか3か月前の6月時点に比べ、下方修正のオンパレードだ。米国は2011年が1ポイント低い1.5%、12年は0.9ポイント低い1.8%。ユーロ圏も2011年は0.4ポイント下方修正し1.6%、2012年は0.6ポイント低い1.1%。新興国についても先進国の需要減などから「不透明感が強まった」と指摘し、2011、12年の中国やインドなどについて0.1~0.5ポイント程度、軒並み下方修正した。

   世界経済の減速は輸出企業がけん引する日本経済、日本株にとっても逆風だ。特に欧米諸国は財政出動の余地に乏しく、各国政府の需要創出に期待できないことも懸念材料だ。

   輸出企業にとっては1ドル=70円台後半で高止まる「超円高」も業績を圧迫する。内需型企業にとっても輸出企業の失速の影響は避けられない。

   こうしたことから、10月末にピークを迎える4~9月決算の発表では、通期見通しに下方修正が相次ぐと見られている。株式市場は下げが一服したとはいえ、投資家心理のさらなる改善は難しい状況との見方が強いようだ。

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