全日空リード、日航が追う 夢のB787就航で勝つのはどこか

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

東レ、三菱・川崎・富士重工など活気づく

   B787は1機2億ドル前後。日本の航空機産業にも重要な存在だ。全日空が開発段階から関わったこともあり、多くの日本メーカーが参加している。機体の35%を日本企業が製造し、「準国産」と言われるほどだ。B767は15%、777は20%にとどまっていた。

   例えば燃費効率2割向上の鍵になったのが炭素繊維で、翼や胴体など機体の材料の半分に東レの炭素繊維の複合材を使用している。主要な部分も、主翼は三菱重工業、前胴部が川崎重工業、中央翼は富士重工業といった具合だ。

   エンジンは米国GE製とロールス・ロイス(RR)製の2種類だが、それぞれGE製にIHIが、RR製には三菱重工業と川崎重工業が部品を納入する。

   大量輸送時代の主役だったB747ジャンボの退役に代わるタイミングで登場してきたB787。その愛称「ドリームライナー」が物語るように航空業界の「夢」を背負い、明日を切り開く役目を持つ。すでに世界の50以上の航空会社から、長期にわたり800機以上の発注が決まっているといわれる。製造に深くかかわる日本メーカーも対応した設備増強や人員増などを予定している。

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