全国銀行協会の永易克典会長(三菱東京UFJ銀行頭取)は、ギリシャの債務問題に端を発した欧州の金融不安について、「原点が国の財務問題にあるため、性質としてはリーマン・ショックよりも重い」と語った。2011年10月13日の記者会見で、記者に「リーマン・ショックと(比べて)の影響の大きさ」について聞かれ、答えた。
また、「EU(欧州連合)のなかでコンセンサスづくりが非常に遅れる。もっと着実にステップを踏んでスピーディーにやっておれば、こういうマーケットが荒れるという事態にはならなかったのではないか」とEUの対応の遅さにも触れた。「そう簡単に解決する問題ではないという意味で、やはりリーマン・ショックのような個別金融機関の問題とは違う」と述べ、今後の状況を注視していく考えを示した。