AKB48がユーチューブから消える ファン怒る「人気出たのは動画サイトのおかげなのに」

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   人気アイドルグループ、AKB48のプロモーションビデオや出演したテレビ番組の映像が、動画投稿サイト「ユーチューブ」から次々に削除されているとインターネット上で話題になっている。

   「著作権侵害」の申し立てにより削除されるケースだけでなく、投稿した本人が自ら消す場合も少なくない。無許可での動画アップは違法行為と理解しつつも、ネット上でAKB48を見られなくなる現状をボヤくファンもいる。

レコード協会やテレビ局から申し立て

投稿者本人が動画を削除することも(写真はAKB48の前田敦子さん、2011年8月24日撮影)
投稿者本人が動画を削除することも(写真はAKB48の前田敦子さん、2011年8月24日撮影)

   ユーチューブには連日、ネット利用者からAKB48関連の動画が数多くアップされている。1時間に5、6本投稿されていることもザラだ。出演番組を録画したものやコンサートの映像、プロモーションビデオ(PV)が続々と並ぶ。

   しかし一方では、このところ著作権違反を理由に無断投稿動画の削除も進んでいるようだ。いくつかのPVをクリックすると、「複数の申立人から著作権侵害に関する第三者通報が複数寄せられた」との理由で閲覧できなくなっている。「申立人」はレコード協会やテレビ局、レコード会社の名が連なる。

   ネット掲示板ではこの対応に関して賛否が出た。基本的には「著作権を破っているのだから文句は言えない」「DVDなら買って見るべき」との意見が多いが、ネット上でお気に入りのアイドル動画を気軽に楽しめなくなるのを嘆く声も上がっている。ファンからは、

「youtubeなかったら絶対AKBなんかにハマらなかった」
「AKB人気がここまで大きくなったのは動画サイトのお陰 」

と指摘する書き込みもある。また、地方によっては放送されていない出演番組もあるため、「テレビ映像だけでも残して」と願う「わがまま」な要求もある。

   最近は、投稿した本人が削除したとみられるケースも目立つ。単に「この動画はユーザーにより削除されました」としか表示されないため理由は分からないが、この9月末以降だけでも、群馬、兵庫、奈良、富山県警に、著作権侵害を理由に、テレビ番組などの動画投稿者が4人も逮捕されている。警察がこうした無断投稿に目をつけていることは間違いなさそうだ。その気配を察知し、自己防衛のために、過去にネットにアップした動画をあわてて引っ込める人がいても不思議ではない。

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