国内利用者は460万人、前年比6.5倍と急増
国内でも、主要メーカーが2010年秋以降に続々とアンドロイドOSの搭載端末を市場に投入し、これまでに多種多様な機種が登場している。2008年に「iPhone 3G」が発売されて以降、国内スマートフォン市場はiPhoneがけん引してきたが、11年にはその主役が交代したとも言えそうだ。
調査会社コムスコア・ジャパンによると、2011年3月の時点でiPhoneの利用者数が390万6000人だったのに対して、アンドロイド端末は460万1000人となり、国内でもアンドロイドが追い抜いた。一方、IDCジャパンの調査結果を見ると、11年第2四半期のアンドロイド端末の出荷台数は274万台で、前年同期比6.5倍と急速にシェアを伸ばしていることが分かる。
消費者ニーズの高まりや端末の改良が進むにつれて、メーカー側では、これまで携帯電話に搭載されて支持を得ていた「おサイフケータイ」やワンセグ、防水、赤外線通信といったなじみ深い機能を搭載したモデルを開発、他社との差異化を図る。グローバル仕様に日本独自の個性を加えたモデルが登場し、アンドロイドは今後、国内市場での存在感をますます高めそうだ。