ここまでやるか「ドラマ投稿で逮捕」 告訴のテレビ側は正当性を主張

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寛容とされていた角川書店も警察に告訴

   告訴を受けても、任意捜査はありうるが、逮捕しなければならないときもあるとする。

「まず投稿本数が多いことです。また、直接事情を聞いたときの状況もあります。あいまいな供述をしていれば、証拠隠滅や逃亡の恐れがあるからです。この男性の場合もそうでした」

   ただ、逮捕までするには、告訴がないとできないと群馬県警生活環境課次席は言う。それは、著作権法違反が親告罪であるからだ。

   テレビ局などは、どんな場合に告訴に踏み切るのか。

   フジテレビの広報部では、取材に対し、「詳細についてはお答えしておりません」とコメントするだけだった。

   共同テレビでは、「投稿本数が多かったり、再三警告しても応じなかったり、悪質だと判断したときです。今回は、警察から要請がありましたが、自らの判断で告訴することもあります。不法な投稿については、厳しく対応すべきだと考えています」(権利開発室)としている。

   一方、角川グループは、好意で宣伝してくれるファンを著作権法違反だとするべきでないと系列会社社長が過去に発言するなど、違法投稿に寛容な面もあるとされている。

   しかし、小学校教諭男性のケースでは、警察に告訴していた。その理由について、角川書店の法務部では、次のように説明する。

「アニメなどの本編映像の違法投稿をOKしていたわけではありません。オープニングの歌やCMの告知などの映像を改変するだけに留め、作品への誹謗中傷ではなく愛があればいいのではと会長が言っていたわけです。男性のケースは、不特定多数に本編映像を見られるようにしており、一度アップされると無数に出回ってしまう危険性があるんですよ」
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