国際線回復基調だが、円高の影響出始める JAL社長会見

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定例会見に臨む大西賢社長
定例会見に臨む大西賢社長

   日本航空(JAL)の大西賢社長は2011年10月12日に羽田空港内で開いた定例会見で、すでに全日空(ANA)には納品が始まっている次世代旅客機のボーイング787型機について、

「引き渡しは12月中と聞いているが、多少のずれ(の可能性もある)。クリスマス休み、年末年始があるので、年を越えることも想定の範囲。だが、大幅に遅れるとは考えていない」

と述べ、遅くとも12年初頭には引き渡しが始まるとの見通しを示した。

   すでにJALは787を35機発注し、12年4月に新設する成田-ボストン線に投入することを決めている。このことを念頭に、大西社長は、

「787は、中型機でありながら長距離を誇る機材。従来であれば経済的に運航できなかった路線に展望が開けるのではないか」

と、期待感を示した。初フライトの日程については「乞うご期待」と述べるにとどめた。

国内線は堅調続く

   また、9月の旅客需要については、

「国際線は(東日本大震災以降)回復基調だが、円高傾向がじょじょに表れている。回復はしているが、そのペースが、これまでよりも若干落ちている」

   と述べ、外国でチケットを買って来日する人の需要が鈍化していることを明らかにした。

   一方、国内線については、

「6月から対前年実績を上回っており、震災の影響から回復していると実感している」

と、堅調ぶりを強調した。

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