「やりすぎ」という批判も
日本の雑誌でも、さかんに韓国関連の特集が組まれている。ドラマや歌だけでなく食品などへの広がりから「第二次韓流ブーム」と位置づける雑誌もある。
例えば「女性セブン」10月20日号では、8ページにわたって「韓流にまさか私がハマるなんて!?」と題して、ドラマや出演者の紹介記事を掲載。「an・an」(アンアン)9月28日号も、「あの人が食べてメニュー全チェック!韓流セレブが通う名店」といったグルメ特集を掲載している。「日経トレンディ」11年10月号でも、「『なんでも韓国化』のなぜ」と題して、韓国製ボーカロイド(音声合成ソフト)や、韓国の大手芸能事務所と提携したスマートフォン用アプリの人気を伝えている。
前出のように、ウォン安・円高が進んでおり、08年10月1日の最安値(100ウォン=6円8銭)に迫っている。このことから、今後はさらに「お得感」を打ち出したテレビ番組や雑誌記事が増えるのは確実だ。
もっとも、韓流を前面に押し出した編成には批判も根強い。例えば10月10日夜にフジテレビで放送された「HEY!HEY!HEY!」では、出演者の大半がK-POPアーティスト。その上、子役タレントが韓国人アーティストに対して「かっこいい」などと発言したことから、ネット上では「無理矢理韓流をプッシュさせられているのではないか」などという疑問の声もあがっている。