企業の信用調査などの帝国データバンクが2011年9月に実施した全国10地域の企業景況感調査で、東北が初の首位になった。復興需要の増加で、建設や不動産を中心に景況感が改善した。
調査は企業の景況感を指数にした景気DIで、50より上なら「良い」が多く、下回れば「悪い」が上回ったことを示す。
全国平均は35.5で前月比0.3ポイント上昇し、2か月ぶりに改善した。東北は1.9ポイント上昇の38.3で、5か月連続の改善。特に宮城県は3.2ポイント上昇の47.1となり、域内の建設(3.2ポイント上昇の63.8)や不動産(3.3ポイント上昇の63.3)、製造(3.0ポイント上昇の45.1)、「卸売」(4.1ポイント上昇の43.0)が47都道府県別で最も高い水準となった。
改善したのは東北、東海など8地域。北海道が横ばい、中国は悪化した。