「ビッグベン」の愛称で知られるイギリス国会議事堂の大時計の「傾き」が、2003年から急に大きくなったことがイギリス議会の報告書から明らかになった。
1859年に建てられたビッグベンはすでに19世紀から下水道工事などが原因で傾き始めていたが、2003年以降傾きの進行が早まり、現在では北西の方向に約0.26度傾いている。垂直軸からのずれは43センチになる。地下駐車場の建設、地下鉄の拡張などが影響していると見られる。
現在では目で見ても傾きがわかるほどだというが、現在のペースで傾きが進んでも有名な「ピサの斜塔」並みに傾くまでは4000年かかり、当面は対処の必要はないとされる。