初回が放送されたばかりのアニメ「Fate/Zero(フェイト/ゼロ)」のキャラクター・間桐雁夜(まとうかりや)が異常人気になっている。
掲示板「2ちゃんねる」の人気のスレッドを測る「2ちゃんねる勢いランキング」では、美少女の萌えキャラクターが人気の上位を独占してきたが、2011年10月6日の昼時点で間桐がトップに。制作したアニプレックスはこの人気に応え、急遽、「雁夜おじさん」のイラストを公式ホームページに掲載した。
幼い姪を救い出すため死体のような体にされた
「勢いランキング」というのは、1つのスレッドに1日当たりどれくらいの数の書き込みがあったかでランキングが決まる。その「アニメキャラ個別」を見ると1位が「間桐雁夜 余命3週間」、2位が「間桐雁夜 余命2か月」となっている。1位の常連だった「まどか☆マギカ」の巴マミや暁美ほむら、美樹さやか、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の高坂桐乃を抜いた。男性キャラが上位に来るのが珍しいばかりか1位、2位を独占した、などとネットで騒ぎになった。
アニメ「フェイト/ゼロ」は11年10月からTOKYO MXなどで放送が始まった。もともとは虚淵玄さん原作の伝奇小説(ライトノベル)で、06年にシリーズの一部「Fate/stay night」がテレビアニメ化。10年には劇場映画も公開された。「フェイト/ゼロ」は「Fate/stay night」の10年前の世界を描いたスピンオフ作品となっている。
第一回目に放送された内容は、何でも願いが叶うとされる「聖杯」を得るための「聖杯戦争」への準備が描かれた。戦争に参加するのは7人の魔術師で、この魔術師はサーバント(使い魔)と契約し死闘を繰り広げることになる。その1人が間桐雁夜だった。
雁夜は戦争に参加するのを嫌い一般の人間として生活していたが、海外出張から帰国したときに、「雁夜おじさん」と慕っていた幼い姪が、自分の代わりに将来の戦争のため「生け贄」にされ人生を奪われることを知る。姪を奪い返す条件として自分が戦争に行くことを約束する。