中国・福建省福州市で、Apple社の「iPhone5」偽造品61点が押収された。
iPhone5は発売どころか、発表もまだされていない。パクリ商品がついに本家を出し抜いてしまった。
2011年10月3日付の新華社の報道によると、工商行政管理部門が市内のデジタル製品販売市場を抜き打ちで検査したところ、「最新のiPhone5」とうたった商品を300元(約3600円)で販売しているのが見つかった。裏にはAppleのロゴがあったという。商品名は明らかにされていない。
たびたび出回る「劣悪iPhoneモドキ」
本物の「iPhone5」はまだ発売日も決まっていないにもかかわらず、「偽造品」が押収されるのは異例だ。
中国ではこれまでも多数の偽造スマートフォン製造・販売が発覚している。すでにシリーズ化されており、「ニセiPhone5」も扱っていた「hiPhone」をはじめ、見た目はiPhone4そっくりの「GooApple 3G」、Eメールが送れない「ciphone」、動作は問題ないが「htc」のロゴを入れてしまっているのが惜しいニセAndroid携帯などだ。
これらの偽造品は通信速度やタッチパネルの反応など、本家をしのぐほどの性能の商品もあるが、インターネット接続すらできない、液晶がゆがんでいるといった劣悪なものも多い。いずれも「本物モドキ」の類だ。
偽物は商品だけではない。2011年7月には、ロゴやインテリアなどをそっくりまねた「偽アップルストア」が閉鎖を命じられている。