「もうちょい驚きがあると思った」
待ちに待った新型iPhoneのはずなのに、消費者の反応が冷めているのは、ネット掲示板の「もうちょい驚きがあると思った」との書き込みが示しているように、「iPhone 4S」が、これまでアップルが生み出してきたような革新的な製品とは思えないのかもしれない。機能面では拡充していても「見た目」が従来機と同じという点も、高まっていた期待がしぼむ要素となった可能性もある。
「iPhone 4S」の目玉機能である音声認識機能が、現時点では日本語に対応していないのもマイナス要因だ。この機能は、例えば車の運転中、信号待ちをしている最中にiPhoneに向けて「今の交通状況はどうなっている」と話しかけると、地図アプリが起動して周辺の渋滞情報を知らせたり、「妻に『30分遅刻する』とメールして」と言えば、自動的にテキストメッセージが送信されたりする。米アップルのウェブサイトでは真っ先に取り上げられている機能だが、アップルジャパンのサイトには説明が見当たらない。