「なんかもう国家論やめたくなった」
さらに、韓流を強く推すフジテレビへの抗議デモについても、「韓流ドラマがいっぱいあるっていったって、いや、どうせ商売でやってるんだからとしか思わない」「怒る気もしない。まあ見なきゃいいんじゃないとしか思えなくなってくるんだよね」と受け流し、「ネトウヨ系のヤツは、強硬なことを言っておけば保守なんだ、愛国者なんだと思っている」と突き放している。
「しかも、君たち年収200万円以下の下層でしょ?・・・それでいいわけ?」「自分の立場に対して満足してないって、そこをちゃんと怒れよって言いたくなるよね」と手厳しい。
このインタビューはネットで大きな関心を呼んでおり、
「なんか宮台真司みたい」
「年収とフジデモは直接関係無いと思うんだ」
「他に怒れじゃなくて、全方位に怒ってもいいだろ」
「『ネトウヨ』とかいうレッテルを貼ればそれで安心ができるのかもしれないが、代わりに真実は見えなくなる」
と批判的なものが少なくない。小林さんの言葉がこれまで2ちゃんねらーの思想的な拠り所となっていた側面もあり、「よしりんももう大人になっちゃったのかねぇ 残念」とがっかりする声もあった。
一方で、「正論じゃん。ネット右翼のように人種差別してる奴らに右も左も味方するわけないな」「同意見だわ。ネトウヨは卑小な自己を国家という権威によって補完しているにすぎない」と小林氏に賛同する見方もある。10月4日現在、2ちゃんねるには約7000もの書き込みが寄せられている。
小林さんは記事の中で「なんかもう国家論やめたくなったなみたいな(笑)」とも語っている。10年以上にわたって国家論に取り組んできたが、「効果」がないと感じることもあるようで「わしだってやっぱりもっといろんな表現をしたいよ(笑)」「フィクションも含めて、違う漫画も描きたいなという欲望もあるよね」と話している。