薄型テレビの販売減少が続いている。調査会社BCNに取材したところ、2011年9月の薄型テレビの販売台数は、前年同月比で52%減と大きく落ち込んだ。8月に引き続き、2か月続けて前年同月を大幅に下回っている。また9月は販売額ベースでも過去最大の減少を記録したという。
BCNによると、昨夏は「家電エコポイント制度」効果もあって販売がとりわけ好調だったことから、今夏の落ち込みが際立つ結果となっている。7月の地上デジタル放送への移行に伴う「地デジ特需」が一段落したことも、販売数の減少に拍車をかけた。
10月以降も、前年同月との比較でみると減少傾向が続きそうだ。昨秋は、12月からエコポイントの付与が半減すると決まったことで「駆け込み需要」が起きており、今秋は売れ行きが不振となるというよりも「通常に戻ったと見た方がよい」とBCNは説明している。