日本国債の保証料「過去最高」 デフォルトの前兆なのか

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日本国債の保有はコストが高い?

   CDSの上昇は国債の格下げなどに影響することがあり、2011年1月に日本国債のCDSが急上昇した時には、米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けを引き下げたことが背景にあった。

   枝川氏は、「震災の復興財源をめぐる議論に国債の発行はあるが、その一方で公共事業の増加などが見込めることもあり、それほど悪い材料はないはず。なぜ最近になって急激に(日本国債の)CDSが上昇しているのか、はっきりした原因はわからない」という。

   一方、日本国債の発行残高は2010年度末に768兆円と世界でも最大規模だが、その調達コストは5年物国債の利回りで0.36%、10年物でようやく1.03%という、世界最低のレベルにある。

   日本国債の多くは国内金融機関などが保有していることもあって、「日本国債は、デフォルトの心配がない」などといわれるが、利回りよりも保証料のほうが高いのだから、「理屈のうえでは、損してまでも保有している」ことになる。

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